配当控除を活用して株の配当金の手取りを増やしてみた話

高配当株投資でFIREしようと思っていた頃が、私にもありました。

配当金で生活する。
毎月ちゃりんちゃりんとお金が入ってくる。
働かなくても株が勝手にお金を生んでくれる。
なんて素晴らしい響きでしょうか。

#結局我慢できず大半を売却しちゃったんですけどね

そんな高配当株投資界隈で、前からずっと気になっていた制度・しくみがあります。

それが、

配当控除

です。

「配当金を総合課税で確定申告すると、税金が戻ってくることがあるらしい」

という話は知っていました。

でも、適用条件やお得になるしきい値を調査・検討するのが面倒でずっと放置してきちゃっていました。

が、2025年の確定申告。
ついに重い腰を上げて、配当控除を使ってみました。

結論から言うと、約13万円戻ってきました。

ラーメン約130杯分です。🍜

重い腰を上げた成果!素晴らしい✨


配当金は、基本的に20.315%の税金が引かれている

上場株式の配当金にかかる税金。税率は、

20.315%

です。

内訳は、

  • 所得税等:15.315%
  • 住民税:5%

です。

つまり、配当金を10万円もらったと思っても、実際に手元に入るのは約8万円。
私の場合は「源泉徴収あり特定口座」を使っているので、最初から税金が引かれた状態で振り込まれています。

でも、確定申告で総合課税を選ぶと、配当控除という税額控除というしくみを使える場合があります。


配当控除とは?

配当控除とは、ざっくり言うと、

配当金にかかる税金を軽くしてくれる制度

です。

会社は利益に対して法人税を払っています。
その利益から株主に配当が出ます。

さらに個人側でも配当に税金がかかると、二重課税っぽくなります。

そこで、一定の配当については、個人側の税金を少し控除してくれる。

これが配当控除です。

ただし、配当控除を使うには、原則として配当所得を総合課税で確定申告する必要があります。申告分離課税を選んだ配当には、配当控除は使えません。

配当控除は「税率が下がる」というイメージで考えるとわかりやすい

正確には「税額控除」なのですが、体感的には、

配当部分の実質税率が下がる

と考えるとわかりやすいです。

一般的な国内上場株の配当なら、ざっくり、

  • 所得税:配当金額 × 10%
  • 住民税:配当金額 × 2.8%

くらいの控除になります。

その結果、実質的な税率が下がったような状態になります。

お得かどうかは「所得税+住民税が20.315%を下回るか」で見るとわかりやい

配当金は、何もしなければ20.315%の税金が引かれます。
なので配当控除を使った結果、

所得税率+住民税率が20.315%を下回るなら、お得

と考えるとわかりやすいです。

例えば、配当控除後のイメージでは、

  • 所得税5%帯 → 所得税+住民税の合計約7.2%
  • 所得税10%帯 → 所得税+住民税の合計約7.2%
  • 所得税20%帯 → 所得税+住民税の合計約17.2%
  • 所得税23%帯 → 所得税+住民税の合計約20.2%
  • 所得税33%帯 → 所得税+住民税の合計約30.2% ➡︎ 20.315%をオーバー!

くらいになります。

上限23%帯なら20.315%を少し下回ります。
ただし、ここはかなりギリギリです。

個人的には「330万〜695万円以下」くらいまでが狙いやすいと思う

所得税率の階段でいうと、課税所得が330万円超〜695万円以下のゾーンは所得税率20%です。
このゾーンなら、配当控除後の合計税率はざっくり17.2%。
源泉徴収の20.315%と比べると、まだ差があります。

一方で、695万円超〜900万円以下の23%帯になると、配当控除後の合計税率はざっくり20.2%。20.315%よりは少し低いものの、本当にわずかです。

正直、ここまでギリギリを攻めると、

  • 確定申告の手間
  • 国民健康保険への影響
  • 他の所得判定への影響
  • 計算ミスのリスク

を考えたときに、リターンが見合わない可能性があります。
なので個人的には、

所得税率20%帯以下なら検討価値あり

くらいの感覚がちょうど良さそうに思います。
特に5%・10%帯なら安心安全最強。

2025年の私の場合

2025年の配当金は約100万円でした。そして私の総合課税側の所得は約120万。
配当金を確定申告に乗せることにより、総合課税の課税所得は220万になりました。

所得税率で言うと元々5%帯だったのが10%帯に乗ってきたと言う感じ。
配当金を足しても所得税率は低いゾーンに収まっていました。

結果、配当金からすでに引かれていた税金約20万円のうち、約13万円が戻ってきました。

まとめ:低〜中所得の高配当株プレイヤーは重い腰をあげよう

配当金を総合課税にしても所得税率が5%・10%・20%帯に収まる人は、検討価値があると思います。

配当金は、何もしなければ20.315%の税金が引かれて終わり。
でも、総合課税+配当控除によって、実質的な税率がそれを下回るなら、税金が戻ってくる可能性があります。

2025年、ようやく使えてよかったです。


※この記事は個人の体験談です。税制は変更される可能性があり、所得状況や加入している保険、株式の損益状況によって有利不利が変わります。最終判断は税務署・税理士等にご確認ください。